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BreakCage3(前編)のあとがき

 

 

▼クルトとエルザ

自分たちの両親の事は昔から気にはなってたけど、どうにも村にはいないようで。なんとなく大人達には聞けなくて。それでもお互いがいて祖母が傍にいるからいいかなと思ってた。

実際祖母は母親で、父親もよそで生きてた。今はまだエーファとグルートを祖父母だと思ってるので真実を聞いたらまた倒れてしまいそう。

光の一族との対峙は、今の勢いのままだと2人がなんでも突っ込んでいって危ない事になりそうなので一旦ここでクールダウンというか。普段良い子のエルザの方がため込んで我慢がきかなくてつい体が動いてしまうタイプだといい。

半分に分かれて完全に別の存在になってしまったので、今後も合体はしません多分。

 

 

▼ルーカス

Memories~は番外編として作ったものでしたがどうせならと本編に繋げました。アルノルトについては警戒はしてるけど、どうも本気で自分を慕ってる空気を感じるのでなんとなく突き放せない気がしてます。

ちなみに一般人から見てルーカスが光の一族だとわかる事はまずありません。金髪なんてそこかしこにいる。普通は魔力属性を見分けられる力なんかないので、エーファ、グルート、カルル、イェニーが特殊なだけです。

 

 

▼アガーテ

アガーテはルーカスに逆らう事が出来ないらしい。多分、アガーテは無意識に。元々の主人と拾われた子の関係の態度が抜け切れてない。

無茶な実験の時も止めはしたけど、結局協力してしまってる。ルーカスがアルノルトについていった時も、ルーカスが決めたのならと黙って見送った。ルーカスが道を間違えたら一緒に歪んでしまうのかなぁ、と思うとちょっとルーカスへの依存も困りどころ。

 

 

▼カルル

本編では猿扱いですがデザインは鶏イメージ。動き回るのが好きで体力は無限。クルトとエルザの従弟(族長の妹の息子)

先人達からの教えにより光の一族に対して敵意を示しますが、族長がルーカスを迎え入れてからは「族長がいいって言ったし、じゃ、いっか」くらいで軽く受け入れてる。別にルーカス個人に恨みはないですしね。

 

 

▼グルート(火の一族族長)

クルトとエルザの父親です。火の一族は非常に長寿な為、50年程度経ってもなお外見に変化はなし。エーファが自分の力によって子を宿していたとは想像もせず。ただ、クルトとエルザの存在に関しては素直に(とても)喜んで受け入れてます。今のところ里の中に奥さんはおらず、クルト達以外に子孫もいません。中身がクルト寄りなので髪型だけでもエルザに似せようとしたんですが…結局クルト寄りになってしまったような。

 

 

▼エーファ

クルトとエルザの祖母、もとい母親。若い頃から自由気ままな性格。グルートと別れてからは旅をしながら、行き場のない人々や気の合う人々を拾って歩いて今の場所に村を作りました。数年後にクルト達が魔力の殻に包まれた状態で生まれ、エーファが年老いてからようやく殻を破って誕生。

自分の事を祖母だとクルト達に教え込んだ理由は「見た目どうあっても老人だしなんか色々説明するのめんどくさいから」

 

 

▼アルノルト

今回も光の一族についての説明&実演係です。幼い頃にお城で唯一自分に優しくしてくれたラインハルトの事がお気に入り。

自分の父の件もあるので、ラインハルトが死んだと聞かされた時もあり得ないと思ってた。ずっと会えたら良いなと願っていたので嬉しさでテンション爆発気味(あれでも)

 

 

▼べーテン家の息子

クルトやアルノルトに散々ネタにされてますが、わかりやすい悪役。光の一族の中にはこういう子もいるだろうという事で。

兵士に連れられ屋敷に強制送還された後、事情を聞いて真っ青になったお父様に本気で怒られ親子揃ってアルノルトに土下座する羽目になり、泣くまで何度も頭にチョップされました。

20番目の家の彼が4番目のアルノルトに対して今回やってしまった態度は、それこそ比喩ではなく『首が飛ぶ』レベル。

フルネームは『ゼルマル・べーテン』といいます。アルノルトが彼の名前を覚えようとせず会う度に「マルマルくん」って呼ぶ裏話。